部屋を片付けようと思ってるのに片付けられない。
家の中が散らかっていて、とても憂うつ。
自分の母親も片付けられない性格で、子供の頃は友達を連れて行くのが恥ずかしかったから自分の子供にはそんな想いはさせたくない!と思ってるのに片付けることができない。
もしかしたらそれはADHDという病気のせいかもしれません。
ADHDや片付けが苦手な人でも、工夫次第で片付けられるようになります。
片付けが苦手な人が陥りやすいのは、片付けができる人と同じようにしようとするからです。
片付けが苦手な人でも出来る『片付け法』をご紹介します。
ADHD(注意欠陥多動性障害)とは?
情報を整理する前頭葉を動かすドーパミン(神経伝達物質)が生まれつき少なく、注意の持続、感情や理性をコントロールする前頭葉の働きが鈍り、情報が処理できなくなります。
ですが、ストレスや興奮を感じるとドーパミンは増えるため、興味や関心のある事には集中力や注意力が高まり、作業がはかどるのも特徴です。
この病気は遺伝も原因の一つですが、 主な原因は脳機能障害。
幼い頃から症状があることが多い病気です。
ADHD(注意欠陥多動性障害)の傾向は?
- 整理能力が低い
- 計画性がない
- ちょっとしたことで注意がそれる
- 時間を守れない
- 衝動的で感情的
- 常に心が落ち着かない
- 感情をコントロールするのが苦手
- 指示に従えず、最後まで仕事をやり遂げれない
- 課題や作業を順序立てて行うことが困難
以上のことが多く当てはまる場合はADHDの可能性が高いです。
悪いことばかりではありません。
ADHDの方は計画を立てて行動するのは苦手でも突然ひらめいたり、思いついたりすることが得意。
何事にも好奇心旺盛で常識にとらわれないため、企画力や発想力が優れています。
ADHDの方はクリエイティブな職種に多いそうです。
片付けが苦手な人でも出来る『片付け法』
片付けが苦手だからといって、諦める必要はありません。
やる気があればなんでも出来る!とまでは言いませんが、ちょっとした工夫で片付けられなかった部屋が片付くようになります。
ここでやってはいけないのは、片付けが得意な人と同じように片付けようとすることです。
片付けが得意な人は、片付ける前から片付ける方法をイメージできます。
片付けができない人は、何から片付ければいいのかわかりません。
「何から片付けたらいい?」
「どうやって片付ければいい?」
と思う方はこの方法をお試しください。
3つの箱を用意する
片付けが苦手な人は断捨離が苦手です。
どれが『いるもの』『いらないもの』かが区別できないんです。
「これも使うかもしれないし取っておこう〜」なんて思いながら、置いておいたのに使ってない。
またはどこにあるかわからない、なんてこと多々ありますよね。
そんな方は『いるもの』『いらないもの』『いつか使うかもしれないもの』の3つの箱を用意しましょう。箱はダンボールでもいいです。
ここで重要なのが『いつか使うかもしれないもの』の箱です。
片付けられる人は、『いるもの』『いらないもの』の2通りで分けることができますが、片付けられない人に2つの箱だけにすると捨てるものの判断が苦手なので『いるもの』が増えてしまうのです。
結局、何も捨てれないという結果になる恐れがあります。
『いつか使うかもしれない箱』の中のものが本当に使われる日が来るのか?
ほとんどの場合、来ないでしょう。
焼き菓子に包装されてた綺麗なリボンは捨てがたいですが、使う日なんてほぼ来ないんです!
それに気づくと『いるもの』『いらないもの』の区別がつくようになります。
この分別をするのに始めやすい場所がキッチンです。
使わないものでも思い出があると、取っておきたくなってしまいます。
その点キッチン、とくに冷蔵庫内は思い出の品が少ないので冷蔵庫内やキッチンから始めるとウォーミングアップになります。
洗濯物は畳まない
洗濯物を畳んでしまう。
『しまう』というのが苦手ですよね〜。
どこにしまえばいいのか、どうやってカテゴリー分けしたらいいのか。。。
なら、しまわなければいいのです。
洗濯物をハンガーで干してそのままクローゼットのポールにかけたり、ポールハンガーを買ってそこにかけると、たたむ手間もしまう手間も省けます。
なんならアイロンかける手間も、探す手間も省けます。
どうしてもハンガーにかけられない靴下類や下着などは、カゴや衣装ケースなどに入れましょう。
服ほど面積がないので無造作に入れても下着や靴下は探しやすいですし、くちゃくちゃに入れても支障をきたしません。
細かく分けない
服はかけれるけど、ハサミやボールペンなどの細かい文房具、領収書や光熱費などの払込用紙はどうしましょう。
コツは大まかに収納することです。
ハサミを入れる場所、ボールペンを置く場所など細かく決めると片付けられなくなります。
ハサミ、ボールペンなどは『文房具』として一つの箱に入れちゃいましょう。
払込用紙や領収書などの紙類は『紙類』として一緒に入れてしまうのです。
たくさん入ってるかもしれませんが、『そこにこれがある』というのを忘れにくいですし、「どこに入れたっけ〜?」を防ぎます。
細かく整理整頓するのではなく『探す範囲を特定する収納』を心がけてください。
収納を増やさない
片付けるのに必要不可欠な収納グッズですが、片付けられない方がやってしまいがちなのが『収納グッズが増えてしまったけど収納の仕方がわからない』 という惨事です。
収納グッズを増やしたからって、収納がうまくできるわけではありません。
そして収納する場所が増えると、物がどんどん増えてしまいます。
物を増やすより、収納する場所がなくなったら物を減らすことを先に考えましょう。
再度、断捨離を実行してください。
意外といらないものが出てきますよ。
同じものを何個も用意する
片付けられない方は『片付けるのが面倒』という一面を持ってたりします。
片付けるのに距離が遠いとその時点で断念して、その辺に置いてしまうのです。
それが重なると、足の踏み場のない部屋になってしまします。
そうならないための秘策は何個も用意する。
例えば、片付けられる人はハサミを1つしか持ってなかったりします。
ハサミを使いたいと思えば、ハサミのある場所に取りに行き、元の場所に片付けます。
片付けの苦手な方は、ハサミを使ったら元の場所に戻しません。
ハサミって結構使いますよね。
服買った時にタグを切ったり、紙を切ったり、開けられないスナック菓子の袋を切ったり、シャンプーの詰め替えボトルがうまく切れなかった時にも使ったりします。
それなら、キッチン、リビング、洗面所、クローゼット前などいたるところにハサミを置いてください。
片付けに行く距離を短くすると、「片付けよ」という気力がおきます。
どこ用のハサミなのかわかるように、記入したり、色柄を変えるとわかりやすいです。
剥がせる名前シールのようなのをハサミに貼ると、とてもわかりやすいです。
そういったシールは100均にも売ってますよ。
インテリアに興味を持つ
私の妹も片付けられない女だったのですが、それがここ1年くらい前に卒業しましました。
そのきっかけとなったのがインテリア。
インテリア小物の可愛さに興味を持ち、それを飾るのに飾り棚を整理したりするようになり、収納内はぐちゃぐちゃでしたが表に出てる部分は綺麗になりました。
そのうち、中の収納もオシャレにしたいと思うようになり洗剤をオシャレな容器に詰め替えるようになりました。
インテリアに興味をもち、可愛くしたい!という気持ちが芽生えたことで部屋に手間暇かけるのが面倒ではなくなったようです。
片付けなきゃ!と思うのではなく、この家具、小物をおきたいからスペース作ろ!と楽しみながらすると自然と部屋の片付けができちゃうようです。
頑張りすぎない
はじめっから綺麗な部屋にすることを目標にすると、できなくて挫折してしまいます。
1つでも前進したらOKと思いましょう。
千里の道も一歩からです。
人間、向き不向きがあるので向かないことをやろうと思ってもストレスが溜まるだけです。
片付かない部屋を見るのもストレスが溜まるようなら、家事代行サービスを利用するのも手です。
参考になる本
片付けられない方はこちらの本を読むことをオススメします!
片付けられない女のためのこんどこそ!片付ける技術
片づけられない女のためのこんどこそ!片づける技術
著者の池田暁子さんも元は片付けられなかった女性。
漫画ではその汚部屋の模様も公開してます。
『こんどこそ片づく5つのステップ』は無理なく実践でき「これなら私にもできるかも!?」と、汚部屋から脱出できそうな光が見えて来ます。
ガラクタ捨てれば自分が見える
ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門 (小学館文庫)
断捨離の極意が書かれた本。
片付けが苦手な方は何を捨てたらいいのか選別ができないですよね。
この本を読むと何がいる物で、何がいらない物なのかが見えて来ます。
「ガラクタ」を溜める時間はあったのですから、それを片付ける時間も見つけれるはずです!
引用元:ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門 (小学館文庫)P150
は時間がないからと言って、片付けを怠った自分の心にグサッと刺さりました。
まとめ
部屋をなんとか綺麗にしたい!
片付けが苦手な方は片付けが得意な方と一緒の方法では片付きません。
何もかもを完璧に片付けようと思うのではなく、一箇所だけでも片付けて、それに慣れたらスペースをどんどん拡散していきましょう。
ADHDで片付けられない脳でも、少しづつ無理のないように片付けを心がけることで物も探しやすくなります。
片付けが苦手な方がやってしまいがちな負のサイクルが
安いと買う→大切にしない→散乱する→どんどん増える
です。
この負の連鎖を断ち切るには『本当にその物が必要なのか』『いらないのか』を1日考えてください。
1日も経たずに「売り切れたら困る!」と思うのなら買いに走る。
どんどんその存在を忘れていくのなら、あなたにとって必要のないものです。
物を増やすことを極力おさえてみませんか?
汚部屋から脱出できてる人もいます。
部屋を綺麗にしたい気持ちがあるのなら、工夫次第でできますよ。
その工夫に慣れたら、片付けられない女子から脱出です!
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